卒業に寄せて

卒業生のとみたです。
まずはじめに6年間ありがとうございました。6年間この部活に所属していたことでいろんな方と出逢えて、いろんな曲と出逢えたことが僕の人生を豊かにしてくれました。感謝しかありません。

卒業生が部日誌書きたくなさそうな感じですが、自分は最後ということで何かしら書いておきたいな、と思ったので書きました。適当に読み飛ばしてください。

つい先日、亥鼻音楽部にとって2年半ぶりのホールでの演奏会がありました。自分は観客席で観ていましたが、感慨深いものがありました。
そう言えば、第1回春季定期演奏会を企画したのは僕らの幹部代でした。年1の交響曲じゃ物足りない僕たちが企画した演奏会は亥鼻記念講堂で行われました。曲目はトレアドール、ドナウ、1812年、チャイコフスキーの5番でした。社会情勢も部活の在り方も変わってしまった2022年、3年の時を経て、ホールで行うことが出来たのを目の当たりにしただけでおじさんはうるうるしました。

ドボルザーク交響曲第8番「イギリス」、は副題こそ"イギリス"ですが、実際はドボルザークの生まれ故郷であるボヘミアの田舎の情景を描いた作品と言われています。
ドボルザークが自分の生まれの地に想いを馳せるように、多くのひとにとってホームのオーケストラである亥鼻音楽部にてこの曲を演奏することは、ある種大きな意味を持つように感じました。亥鼻村ですしね、ボヘミアの田舎に通ずるものがありそうです。
自分にとっても、初めて参加した第14回定期演奏会で初めて演奏した交響曲であり、自分の故郷のような曲です。好きポイントが来るたびに当時演奏していたひとの顔が浮かびエモくなっていました。

今回の演奏会が初めてだったひとも多いと思います。一部の人を除いて2年半ぶりのホールでの演奏というひとも多かったのではないでしょうか。さまざまな無念を背負って行われた今回の演奏は特に、各々の胸に深く刻まれたことでしょう。

16は不幸の中で恵まれた学年だったと思います。幹部代での演奏会を完遂できて、このように追いコンもしていただき、このプレコロナでは当たり前だったことを当たり前のようにできたことを、追いコンで演奏させていただく3曲の譜読みをしながら感じました。
あえて触れますが、17M18NP幹部&18M19NP幹部はコロナ禍によって、演奏会を一度も完遂できず幹部が終わってしまったことが、僕の音楽部人生でも1番悲しい出来事です。とても心が痛みます。しかし、スラブ舞曲も魔弾の射手もシベリウスの2番もカルメンもひとつひとつ想い出があります。(スラブのtutti前に酒を飲んだこと、シベリウスの2番で弦と木管が1小節ずれたこと、トレアドールが楽しすぎたこと)僕はどの曲も楽しかったですし、たぶん皆気持ちは同じだと思います。皆さんの追いコンの際は、リベンジとして演奏に参加できればと思っています。

追いコンというのは、下級生にとってはさらう曲が増えてかなり大変なイベントかと思います。正直、卒業生の最後のワガママに付き合っていただいてありがたい限りです。
しかし、「われわれ卒業生が中心となって、半年間かけて作り上げた曲への想いを受け取り」、「新しく知らない曲の深みを知る」機会と思って、楽しんでいただければと思います。
あの卒業生が吹いていたあのフレーズを上手く吹けるようになりたい、この曲来年の定演でやりたい、など皆さんのモチベーションに繋がってくれれば本望です。そして、皆さんが卒業生になるときに、亥鼻音楽部で演奏したからこそ生まれた好きポイントが沢山詰まった曲を、目を輝かせて演奏していることをOBとして観に来れることを期待して、最後の言葉とさせていただきます。

何はともあれ明日のシベリウスの1番は落ちないように頑張りましょう(笑)

では、ここまで読んでいただきありがとうございました。最後の合図はこれでいきましょう。
せーのっ!
「おひらき」

P.S.かいせーとしだとおおたにと皆仲良くしてやってください^ ^
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