おもしろき こともなき世を おもしろく

1年間部長をやっていました、福田知樹です。

曲ってただの空気の振動なんですよ。

でも私たちはそれに何かを見出だします。
同じ曲でも奏者が違えば違う曲になりますし、聴く人が違えば捉え方は変わります。

それは私たちが心を持っているからです。

では、心をその人だけのものとしているのは何でしょうか。

それはそれぞれの持つ過去です。
僕は音楽部で3年半過ごしてきました。
精神神経の試験の前日に小海さんの家でM1見てたら普通に落ちたこと、18に混ざってボドゲしたこと、初めて新歓にいった日のこと、先生tutti のあとご飯会で竹内さんに今日の大祝よかったよって褒められこと、スラヴ舞曲のコンマスで死んでてもっと楽しそうに弾きなよって美咲さんに言われたこと、解剖のあと遅刻して行ったら大体後ろの方にいる角谷さんの隣でシベ2弾いてたこと、サ館行ったら大体もえさんがいたこと、魔弾の射手と新世界でヒーヒー言いながら三上さんやさやかさんの隣で弾いたこと、、、あげていったらきりがありませんが、僕は音部の部員全員に対して思い出があります。
そしてその全てが今の僕の心を形づくっています。

そして同じ空間で育まれた心はお互いを異にしながらも演奏会という場で共鳴しあいます。
等しくなくとも、同じ空間で共に過ごした心は互いのイメージを共有し、信頼し合います。
tutti、セク練、パート練、何をしていても色んな人の音が聴こえます。色んな人の表情が見えます。
全員分書けるのに書かないのは失礼なので具体的には僕には書けませんが。(時間もなかったですごめんなさい💦)
そして曲は唯一無二の演奏へと昇華していくのです。

未来の話はまだするべきじゃないかな。

タイトルはどっかの偉い人の辞世の句です。
この後に昔の歌人がこう付け加えました。

住みなすものは心なりけり

本番、現在の、今この瞬間を大切に、おもしろい演奏会にしたいですね。
だから僕は精一杯の心を込めて臨みます。
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カラオケに行ってきました

こんばんは。20Mの後藤です。チャイ6の学指揮とロミジュリのコンマスをやっています。今日は練習前にカラオケで4時間くらい弾いてきたのでとても疲れました。

皆さんご存知の通り、僕は音楽、とりわけバイオリンに対して相当な熱量を持って接しています。そのせいか周りとの温度差を感じることが多くあり、特に最近はオケやらアンサンブルやらの勝手も分かってきて、メンバー全員が同じ方向を向いて音楽をやること良さを感じられるようになったので、尚更そういった温度差が嫌になることが多かったです。コンマスを降りたい、部活を辞めたいと思ったこともありました。自分一人で張り切っても周りを巻き込めないのなら一人で弾いているのと同じなのですから。

周囲の人から散々諭された通りこの部活は初心者大歓迎なので、一人でのめり込んでも周りがついてこない、あるいはついてこれないということはザラにあるわけです。だからと言って妥協もしたくありません。一度妥協するとこれまでの自分の音楽への向き合い方を丸ごと否定してしまうような気がして恐ろしいからです。

コンマスと学指揮を兼任していることから察せられるように、僕は音楽を作る(作曲に非ず)のがとても好きです。楽譜に書いてある記号の根拠を探り、作曲者について思索を巡らせるのがたまらなく好きなのです。こういう作業は別に楽器の演奏が下手でも楽譜さえあれば誰でもできるわけです。なのでそこで妥協はしたくないし、皆さんにもその作業は妥協せずやってほしいなという思いがあります(モチロン楽器の練習もちゃんとしてほしいですが)。別に楽譜を開かなくたって音源を聴いて、ここはこういう感じなのかとちょっと覚えておくだけでも十分に演奏に活きます。そういった、楽器に触れなくてもできる練習を大切にしていくとオケとして、奏者として、何段階もレベルアップできるのではないかと思います。  

本番当日に説教をしてしまい申し訳ありませんが、これが僕の思っている全てです。とりあえず今日頑張って、それからあと1年くらいお付き合い下さい。部活へのモチベーションは様々でも、音楽を愛する気持ちに変わりはないと信じています。そして、そんな皆さんの音楽への愛情を感じられる日が沢山あるといいな、と思っています。
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