Date2022・08・28
定演お疲れさまでした!
ロレンス神父が駆けつけた時には、何もかも、あとの祭り。ロミオが死に、それを追うようにジュリエットも死んだ。神父の計画では、42時間後に目を覚ますジュリエットをロミオが迎えにくる手はず。一見上手くいくかのように思えた彼の作戦は、何もかも上手くいかず、物語は終わりへ向かっていきます。
自分は途中入部した直後にコロナ禍に見舞われ、せっかく入部したのに定演も合宿も出来ずじまい。呆気なく奪われていく機会にやるせなさを感じていました。結局2年間、計4回分の定演が潰れましたし、もし最初から入部していたら、もしコロナが無かったら、あるいは、もっと早くみんなと仲良くなれたのかもしれません。ただそれでも、自分が選んだ選択を正しい選択にするために、腹くくった日々を過ごせた自信はあります。
特に2年間の学指揮は心理面で占める割合が大きかったです。学指揮と言ったものの、だいぶひよっこで、「ガクシキ」みたいな感じでしたが、レッスンついて、スコア読み込んで、先生tuttiの動画繰り返し見直して、曲の解像度が少しずつ上がっていきました。 役職柄、偉そうに人前で喋ることが多かったですが、伝えた内容をすぐに再現してくれたし、この部分良くなったな、みたいな箇所が本番でもたくさんあって、なんだかとても嬉しかったです。
曲内容に関しては、学生tuttiでも時間を取れたし、曲紹介の方でも書いたので1か所だけ。
曲の終盤、ハ短調から始まるAmorosoと記されたフレーズがあります。短調かつ「愛情豊かに」とあえて指示されていて、面白いなと感じると同時に、チェロ・ファゴットの後に、フルート・オーボエが続くのが、もう一度叫ぶロミオと、それに応じるジュリエットを意識しているのではと思っていました。(しかも練習番号がRomeoの”R”!クレッシェンドしていくVn, Vaの刻みは心臓の鼓動かのようです。)
もしも手紙がロミオに届いていたら、薬屋が毒薬を売らなかったら、そもそも両家が対立していなかったら…自分たちにはどうすることも出来ない運命に翻弄されながらも、愛を叫び、必死に流れにあらがう姿が、愛深き短調に現れたのではないでしょうか?
やはり幹部最後の演奏会となると感慨深いです。まだ終わりたくないなと思いながらも、戻れない五線譜の上を押し流されて、気づけば最後の小節線を跨いでいました。流されると言えば、幹部が終わり、徐々に音楽部の本流から外れていくことに、少なからず寂しさを感じています。幹部上になっても顔を出しますし、サ館にも行くので、構ってくれると嬉しいです笑
最後に謝辞。
幹部のみんな、お疲れさま。
内務、2人と幹部できて幸せでした。
チェロ、これからも一緒に頑張りましょう。
指揮・トレーナーの先生、先生練楽しみにしていました。
先輩同期後輩ありがとうございます、また機会あれば飲みたいです。
んー終わってしまうと案外簡単な言葉に落ちついちゃいますね。それもまたもののあはれ。
兎にも角にも、定期演奏会、お疲れさまでした!!
学指揮 幻想序曲《ロメオとジュリエット》
チェロパートリーダー 内務